プシュ

オールウェイズプシュ

今日の日記

明日は朝がゆっくりなので気持ちにも余裕があります。限りなくゼロに近いマイナスの気分。

でも今日は嬉しいことがありました。

今ヘルプで来ている店舗の学生の子に「あささんにずっとここにいてほしいってみんなで話してるんです」って言ってもらえた。すごく嬉しかったです。

人付き合いが苦手なのは相変わらずだし最小限の人間関係で生きていきたいのも変わらないけど、仕事ではちゃんとそういうのを見せずに振る舞えていたんだな。早くいなくなってほしいと思わない接し方をしてこれたんだと嬉しくなった。

でももといた店舗に戻るんだよと話したら「やだ〜!」って言ってて可愛かったです。社員としてうまく指導できているか上手にコミュニケーションを取れているかずっと自信がなかったけど、学生の子の深く考えないで言ってるようだったあの言葉で肩の力が少し抜けたような気がした。

ヘルプで来ているここの学生の子たちが本当にみんな良い子でわたしも残りたいなと思うこともあるけど、もといた場所でまた一緒に働くの楽しみと言ってくれている子がいる贅沢な環境がわたしには待ってるから。うれしいな。

ただバイトのときのままの気持ちで接してはいけないと自分への戒めとして残しておきます。社員として接するから厳しくなるときもあるよと言ってはいるけど、果たしてわたしが厳しくなれるかどうか。ずっといた環境だからなおさらやりづらい部分はあるけど、それを言い訳にしていい立場ではなくなってしまったから、気をつけていかないといけない。


昨日『メッセージ』を見ました。

ばかうけ映画だと思っていたわたしをぶん殴ってほしいし、監督に土下座300回くらいしないといけないくらい申し訳なくなった。公開当時「わたしにはあまり刺さらないと思うなー笑」と言っていたのが恥ずかしい。刺さりまくりで号泣して目が腫れて一重になってました。

もうみなさんがメッセージを見ている前提で話します。

ルイーズが見ていた女の子の映像、わたしは完全に過去あったことだと思っていた。娘が亡くなる→離婚したのかぁしんどいなぁと思ったけど違かった。それが分かった瞬間のあの気持ち良さ!そして散りばめられていた父親の存在が確実になったあの瞬間のなんともいえない感情!映画ってそうだよね、わたしの中にある感情を揺さぶって動かされるものだよねと思った。

わたしはメッセージを文系SFというジャンルだと考えていて、地球外生命体が地球にやってきたという設定はドンパチ必至だと思ってたけどメッセージは淡々と進んでいくなと思った。淡々と、はちがうな、穏やかにでもないし。緩やかに、でも感情にダイレクトにぶつかってくるなと思った。こういうSFに触れたことがなくて、でもこういうのを求めてた!と思って、嬉しかった。

ルイーズがイアンと結婚するんだと分かった瞬間、でも離婚して娘は死んじゃうんだよねとすぐ気付いて、えっなにそれ悲しすぎる…と涙の第一波。ルイーズとイアンと娘が団欒しているシーンで感情が爆発した。この幸せが壊れてしまうことをルイーズは知ってしまっているのに。

壊れてしまうこと、失ってしまうことを分かっていながらもそれを選んだルイーズの強さがわたしにはないなと思った。気付いたらそうしていたとか、そうせざるをえなかったとか、そういうことではなく、ルイーズはきっと自分の中で考えてイアンを選んだんだと思うけど、壊れると分かっていて関係を築こうとする強さがやっぱり主人公だなと思ったりもした。

「ずっと宇宙に憧れてきたけど、一番の出会いは彼らじゃない。君だ」とイアンの言葉がわたしにはとても突き刺さって。ザ・理系な登場をしておきながら段々とルイーズ寄りになり、そしてこの告白。関係が壊れてしまうことを知っていながらこの告白を受けたルイーズの強さもあるだろうし、もしかしたらちがう未来になるかもしれないという希望もあるだろうし。ルイーズの強さというのは"女の強さ"ではなくて、彼女個人の軍隊の中にいながら自分の主張を曲げないことだったり彼らへの接触を恐れないことだったり、彼女自身の強さ。

最後キスで終わらなかったこともわたしはとても評価したくて。抱擁だからこそ、わたしたちにルイーズとイアンの愛が伝わった。あそこでベロチューされてたらさめてた。

娘を失う未来を知っているルイーズが、イアンに子供を作ろうかと言われてうんと頷いたあの顔がまだ見ぬ子への愛なのかイアンへの果てしない愛なのか、どっちが正解なのか分からないけど、きっとそれは受取手によって何通りも答えがあって、ただそこにあるのが愛だということだけがはっきりと分かる。

インターステラーに並ぶ愛の映画だとわたしは思います。ツイートもしたけれど、インターステラーは愛の強さをわたしたちに教えてくれた。メッセージはそれでも愛を選ぶ感情を見せてくれた。これが正解という教科書的存在ではなくて、不安や恐怖を抱えながらも愛を選ぶ人間を映していたなと思う。ルイーズの信念と愛が伝わってきました。

ばかうけ笑とずっと馬鹿にしていたあの宇宙船、あれはルイーズの愛の過程に必要な一つの要素なんだなとわたしは思いました。重要なのはあのタコではなく、気付いたルイーズがどう生きるのか、ルイーズとイアンの愛が向かう先になにが残るのか、なんじゃないかな。タコがいなければ二人の愛は始まらなかったのでタコには優秀助演賞あげます。

泣きながら書いたので話が飛び散らかっているけれど、わたしが伝えたいことはいつだって愛は強いということだけ。愛はすごい。

原題のarrival、いいなと思った。わたしなりにこの映画を理解をして、arrivalめっちゃいいやんと思った。

愛の映画をたくさん見て自分の中の愛をもっとはっきりさせていきたい。